NPO 法人スポーツ&文化振興協会

◆「昆虫教室」など開催報告とQ&A◆

2025年度「昆虫教室」開催報告

2025年8月10日(日曜日)、NPO法人日本アンリ・ファーブル会の主催で「ノコギリクワガタ飼育教室」を開催しましたので、報告いたします。
当日は11組の親子、約25名ほどが参加して文京区にある「虫の詩人の館」にて行いました。最初にパワーポイントにまとめた「クワガタムシ飼育編」を観ながら飼育のポイント説明しました。そのあとは実際に中型の飼育容器の中に加水した産卵木をクワガタムシ飼育用の発酵マットで埋め込んでいく作業をしました。保護者の方も手伝いながらの作業ですが、子ども達は苦戦しながら一生懸命に取り込んでいました。
飼育容器の準備が出来たら今度は中に入れるノコギリクワガタの成虫を選びますが、参加者全員でジャンケンをして順番を決めました。メスとオスを選ぶのですが、目の前にいるノコギリクワガタの大きさを見比べながら、かなり迷っていたので「早く!」と他の参加者たちから声が上がっていました。
野外から採集してきた成虫なので、飼育容器の条件が整えば1-2日のうちに容器の透明な側面や底面に産卵された卵が確認できます。幼虫に孵化してからは約1-2ヵ月で2齢幼虫になりますので、容器から慎重に割り出して500-800㏄ほどの容器に餌になる加水した発酵マットと少し硬く詰め込んで、幼虫が潜っていける穴を容器の透明な側面に沿って開けてそこに1匹づつ入れていきます。かなり手間のかかる作業ですが、うまく育てることが出来れば、蛹や羽化などが観察出来て面白い体験になると思います。
昆虫だけではなく生き物の飼育には大変な手間が掛かりますが、多くの発見もありますので貴重な体験になると思います。毎年、企画をしてくれるNPO法人日本アンリ・ファーブル会の皆さまには心よりお礼申し上げます。ありがとうございます。
今年度は「ギラファノコギリクワガタ」「アンタエウスオオクワガタ」「アマミノコギリクワガタ、アマミスジブトヒラタクワガタ」「ヘラクレスオオカブト」の飼育教室を予定しています。興味のあり方は是非、参加ください。

2025年7月24日(木曜日)、岩瀬の自治会館で親子18名が参加して「世界の昆虫教室」を開催しました。当日は生きている150㎜を超えるヘラクレスオオカブトや80㎜越えのアンタエウスオオクワガタ、80㎜超えのブルーマイスターツヤクワガタとテーマ別に分けた標本箱8箱、約300種類の昆虫標本を展示して、目の前で「観て、触れる」ことができる教室を開催しました。
生きているヘラクレスオオカブトなどには恐々と触れていましたが、保護者の皆さまも一緒に楽しそうにしている姿が印象的でした。お忙しい中、開催を依頼してくださった方々には心より、お礼を申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

7月20日 ジェフユナイテッド市原・千葉主催の「目指せ! 昆虫博士!!」開催の報告

2025年7月20日(日曜日)、ジェフユナイデッドパークにてジェフユナイテッド市原・千葉主催の「目指せ! 昆虫博士!」を第1部 9:30~10:30、第2部 11:00~12:00、第3部 14:00~15:00のスケジュールにて開催してきました。当日は第3部に少し空きはあったものの子どもたちと保護者の皆さんを合わせると200名近くの方たちが参加してくれました。
今年もジェフのコーチたちが多くのカブトムシやノコギリクワガタを採集してくれましたので、私たちの採集した分を合わせると120匹以上のクワガタとカブトムシが集まりました。生きたヘラクレス大カブトムシやギラファノコギリクワガタ、ブルーマイスターツヤクワガタなどの超大型の昆虫たちに触れて子どもたちは大喜びでした。イベントの最後に生きたノコギリクワガタかカブトムシをもらって満足して帰路につく親子の皆さんの姿が印象に残りました。
毎年、開催をしてくれているジェフユナイテッド市原・千葉の関係者の皆様には心よりお礼を申し上げます。ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

2024年度「昆虫教室」開催報告

7月21 ジェフユナイテッド市原・千葉主催の「目指せ!昆虫博士!」開催の報告

2024年7月21日(日曜日)、ジェフユナイデッドパークにてジェフユナイテッド市原・千葉主催の「目指せ! 昆虫博士!」を第1部 9:30~10:30、第2部 11:00~12:00、第3部 14:00~15:00のスケジュールにて開催してきました。当日は第3部に少し空きはあったものの子どもたちと保護者の皆さんを合わせると200名近くの方たちが参加してくれました。
今年はジェフのコーチたちが多くのカブトムシやノコギリクワガタを採集してくれましたので、私たちの採集した分を合わせると120匹以上のクワガタとカブトムシが集まりました。生きたヘラクレス大カブトムシやギラファノコギリクワガタ、パラワンオオヒラタクワガタなどの超大型の昆虫たちに触れて子どもたちは大喜びでした。イベントの最後に生きたノコギリクワガタかカブトムシをもらって満足して帰路につく親子の皆さんの姿が印象に残りました。
毎年、開催をしてくれているジェフユナイテッド市原・千葉の関係者の皆様には心よりお礼を申し上げます。ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

2022年度「昆虫教室」開催報告

2022年9月26日松戸市内の保育園での「昆虫教室」開催の報告

2022年9月26日月曜日、松戸市内の第一平和保育園で2-5歳児を対象とした「昆虫教室」を開催しました。
標本箱8箱と生きたヘラクレスオオカブトや大型のギラファノコギリクワガタとパラワンオオヒラタクワガタ。世界で最も美しいといわれているニジイロクワガタを展示して、保育士さんに先導してもらい自由に見て歩く方法で行いました。
5歳児の子どもたちは活発に歩きまわって観ていましたが、手を引っ張られて質問攻めにあいました。構造色でメタリックブルーに光り輝くモフォチョウや世界で最大の蝶といわれている鮮やかな色彩のトリバネアゲハ、同じように鮮やかでメタリックな色彩の大型から小型の甲虫類。また、枯葉や枝などに擬態したチョウや巨大なエダナナフシやコノハムシなど興味は尽きないようであちこちへと動いていました。生きた大きなヘラクレスや大型のクワガタにも興味深々でした。
元気な子どもたちの様子を見て私も元気をもらいました。このような機会を与えてくださった保育園の関係者の皆さまには心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

2022年8月11・17日NPO法人日本アンリ・ファーブル会主催
「日本産ノコギリクワガタ」「オオクワガタ」飼育教室開催の報告

2022年8月11日(木)、17日(水)の14時よりNPO法人日本アンリ・ファーブル会主催の「日本産ノコギリクワガタ」「オオクワガタ」の飼育教室を開催し、そこで講師をしてきました。両日とも各6組12名の親子を対象に行いました。
最初にパワーポイントでひと通りの説明をした後、用意された飼育容器の中に繁殖が可能な環境づくりの実践をしていきました。クヌギやコナラなどの材をシイタケホダ木に加工した朽ち木に1-2時間ほど加水して樹皮をはぎとり、樹皮下のオレンジ色の組織もきれいにとって、シイタケのコマ菌が押し込まれている穴もメウチやマイナスのドライバーなどでとり除きます。こうして下準備をし終えた産卵木を飼育容器の中に埋め込みマットを使って、きつく埋め込んで転倒防止用にクヌギからはぎとった樹皮を置けば飼育環境の完成です。参加した親子の方々は真剣な表情で作業に取り組んでいました。手伝おうとするとほとんどの子どもたちは「自分でやります」といって、1時間を超える時間が過ぎていきました。
作業が終了して、最後にセットした飼育容器に放す成虫を選ぶ段階では、ノコギリクワガタもオオクワガタも♀の大きさは気にしていませんでしたが、大きな♂をめぐっての抽選やジャンケンでは、勝って大きな♂をゲットした子は大喜びでしたが、負けた子は「ガックリ」と肩を落としていました。付き添っていた保護者の皆さんも子どもたちの表情と連動していました。
参加者へのフォローとして当NPO法人のメールアドレスを教え「クワガタ飼育編」のパワーポイントをダウンロードできるようにしました。また飼育に関する質問も受けていますが、早速、6名ほどの参加者の方からメールをいただき、ダウンロードと質問を受けつけています。
次世代の成虫の羽化までたどり着き、こうした生き物の繁殖飼育を通じて自然界での生き物の生活サイクルを知り、人間中心の考え方ではない自然環境への興味を持ってくれれば今日の地球環境がどれほど危険な状況にあるかは容易に理解ができるように思います。HPにアップすると「すぐに定員になる」とファーブル会のスタッフの方たちが話していましたが、生き物の生態に興味を持つ方々が多いということに少し安心感が持てました。毎回、開催をしてくれるファーブル会のスタッフの方々や理事長の奥本大三郎先生には心よりお礼を申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。

2022年8月15日上本郷放課後児童クラブ「昆虫教室」開催の報告

2022年8月15日(月)、13:30より上本郷放課後児童クラブで「昆虫教室」を開催してきました。当日は25-30名近くの1-5年生が参加してくれました。
6月28-29日に上本郷小学校の2年生を対象に同じ内容で開催していましたので「興味を持ってくれるかな?」と心配していましたが、生きた大きなヘラクレスオオカブトやギラファノコギリクワガタ、パラワンオオヒラタクワガタ、ニジイロクワガタなどには興味深々でそれほど「飽きる」ことなく子どもたちは楽しんでいる様子でしたので安心しました。モルフォチョウなどの標本にも興味を持つ子も多く「カマキリ先生」などのテレビの影響からか数年前に比べると「昆虫が嫌い」という子だ減っているのには驚かされました。
国連で130ヵ国以上が参加して設定した「SDGs」の17の目標の説明では話をしながら、2030年の目標達成は「不可能だ」という気持ちが強くなりました。ロシアのウクライナ侵攻や右肩上がりの「経済成長」ばかりを追い求める現状では自然環境は徹底的に破壊され「絶滅」への道を坂を転がるように加速しながら突き進んでいるように思いました。
ヨーロッパ各地では最高気温を更新し、干ばつによる森林火災や豪雨による災害が発生しています。南北アメリカやアフリカ、オーストラリア大陸も同じような状況です。南極大陸にも異常はおよんでいるそうです。日本においても6月から続く高気温と異常な豪雨による被害など、地球は危機的な状況にあるように思え、学童の子どもたちに「昆虫教室」で話をしながら「この子たちの未来はあるのだろうか?」という漠然としたものでありながらも大きな不安に襲われました。
機会をくださった上本郷放課後児童クラブの保護者の皆さんには心より感謝いたします。ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

7月24日 ジェフユナイテッド市原・千葉主催の「目指せ!昆虫博士!」開催の報告

ノコギリクワガタの採集成果
イベントの参加者全員に配るクワガタやカブトムシの採集、目標は100匹‼
開催日の7月24日に合わせて6月下旬から7月の中旬に2-3回ほど近隣の茨城県の霞ケ浦近辺に採集に出かけ前日の23日に目標を達成。

2022年7月24日(日曜日)、ユナイデッドパークにてジェフユナイテッド市原・千葉主催の「目指せ! 昆虫博士!」を第1部 9:30~10:30、第2部 11:00~12:00、第3部 14:00~15:00のスケジュールにて開催してきました。当日は第3部に少し空きはあったものの子どもたちと保護者の皆さんを合わせると190名近くの方たちが参加してくれました。
今回は「SDGs」をテーマにしていましたので、昆虫の生態説明の前に17の目標のロゴマークと標語を動画とパワーポイントに挿入しましたが「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」と国連からの厳しい現状報告を説明していくうちに2030年の「目標達成」は不可能ではないかと感じました。今回のテーマである「陸の豊かさも守ろう」の国連からの報告は、人間の経済活動で1分間に東京ドーム2個分、そのうち「世界の肺」といわれているアマゾンの熱帯雨林はサッカーコート2面分の森林が消滅するという驚異的なスピードで進でいて、こうしたことに伴いこの数十年の間に100万種もの生き物が絶滅の危機あるというものでした。
説明後には海外の熱帯雨林に棲息する生きた148㎜のヘラクレスオオカブトや100㎜をこえるギラファノコギリクワガタ、パラワンオオヒラタクワガタのほかオーストラリア大陸近辺が原産地の世界で最も美しいとされるニジイロクワガタに触れたり、世界で最大で美麗なトリバネアゲハや最も美しいといわれるモルフォチョウをはじめとする250種程度の標本を間近で見て、最後に生きたクワガタかカブトムシを持ち帰り子どもたちは大喜びでした。
今回「SDGs」の説明をしていて、また、ロシアのウクライナへの侵攻による戦争などの現実を前に参加してくれた3-12歳の子どもたちが大人になったときに同じような「昆虫教室」が開けるのかと大きく漠然とした不安を感じました。
毎年、開催をしてくれているジェフユナイテッド市原・千葉の関係者の皆様には心よりお礼を申し上げます。ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

6月28-29日 上本郷小学校2年生対象「環境学習のための昆虫教室」

2022年6月28-9日 上本郷小学校2年生「昆虫教室」Q & A

スジブトヒラタクワガタ♂64㎜(学名:Dorcus metacostatus)
※日本の固有種(奄美大島・加計呂麻島・与路島・請島・徳之島に分布
 していて、日本本土や海外でも近縁種はなく固有種)

スジブトヒラタクワガタ♀41㎜

2年1組1班
Q1.カブトやクワガタのメスの武器はどうなっているんですか?
A1.クワガタのメスには小さくて鋭い顎があり、嚙まれるとかなり痛いですが、相手を攻撃する武器ではなく卵を産むときに朽ち木を削るための道具です。昆虫の場合、攻撃する武器というより身を守るための道具だと思います。
Q2.背中がキラキラしている虫をみて、どうして背中がキラキラしているんですか。
A2.構造色といって太陽の光が当たると光るようですが、なぜ「キラキラ」しているのかということの理由を説明することは難しいです。考えられることは、自然界の夜は全く光がありませんので昼間の太陽が輝いている時間帯に活発に活動をしているのではないか?
ということです。昼間の気温の高い時間帯に活動をしやすくするために太陽の光を反射するようなキラキラした仕組みに変化していったのではないでしょうか。

2年1組2班

Q1.ヘラクレスオオカブトは、どうしてツノがでかいのですか?
A1.ヘラクレスオオカブトには6種類ほどの仲間がいますが、グラントシロカブトのように日本カブトムシより小さくてツノも短い種類もいます。ヘラクレスオオカブトが棲んでいるのは熱帯雲霧林といって多くの動物たちが暮らしています。その中で身を守るために大きな体と長くて強いツノが進化したのかもしれないですね。
Q2.ニジイロクワガタは、どうしてニジイロなんですか?
A2.構造色といって太陽の光が当たると光るようですが、なぜ「ニジイロをしているのか」ということの理由を説明することは難しいです。考えられることは、自然界の夜は全く光がありませんので昼間の太陽が輝いている時間帯に活発に活動をしているのではないか?
ということです。昼間の気温の高い時間帯に活動をしやすくするために太陽の光を反射するように「ニジイロ」に光る仕組みに変化していったのではないでしょうか。

2年1組3班
Q1.ヘラクレスオオカブトはなぜ、お腹が黄色なんですか?
A1.ヘラクレスオオカブトの黄色の部分は背中です。正確には鞘翅といいますが、黄色くて黒い小さな点々がついています。なぜ黄色いのかの理由を正確に説明することはできませが、自然の森などの中は夜は真っ暗闇で色を見分けることはできませんので、色がついているのは昼間に活動をしているからだと思います。黄色に黒い点々模様などは昼間の森の木の幹などに止まっていると周りの色に溶け込んで見つけるのが難しいです。鞘翅に水をかけると黒く変色しますが、これは湿度が上がる夜は黒くなって目立たないためなのかもしれないですが正確なことはわかりません。
Q2.ニジイロクワガタは、なぜお腹がレインボーなのですか?
A2.構造色といって太陽の光が当たると光るようですが、なぜ「ニジイロをしているのか」ということの理由を説明することは難しいです。考えられることは、自然界の夜は全く光がありませんので昼間の太陽が輝いている時間帯に活発に活動をしているのではないか?
ということです。昼間の気温の高い時間帯に活動をしやすくするために太陽の光を反射するように「ニジイロ」に光る仕組みに変化していったのではないでしょうか。

2年1組4班
Q1.ヘラクレスオオカブトはなぜ、かむところがこんなに大きいのですか?
A1.ヘラクレスオオカブトには6種類ほどの仲間がいますが、グラントシロカブトのように日本カブトムシより小さくてツノも短い種類もいます。ヘラクレスオオカブトが棲んでいるのは熱帯雲霧林といって多くの動物たちが暮らしています。その中で身を守るために大きな体と長くて強いツノが進化したのかもしれないですね。
Q2.チョウはなぜこんなにきれいなのですか?
Q3.アゲハはなぜなハネが大きいのですか?
A2-3.この2つの質問にはまとめて回答します。チョウはあまり目立たない色の種類もあります。
授業でも話したように色がきれいで大きくて目立つチョウは幼虫のころに毒のある植物等を食べていてチョウになっても毒を持っている種類が多いです。大きな目立つ色の翅を持つことでほかの動物に「毒があります」と宣伝して身を守っているのかもしれません。
Q4.クワガタムシはなぜ、体がザラザラなのですか?
A4.今回持って行った生きたクワガタはギラファノコギリクワガタ、パラワンオオヒラタクワガタ、ニジイロクワガタの3種類ですが、体がザラザラしたクワガタはいましたか?
クワガタの体はツルツルしていることが多いです。長く飼育していて特にメスのクワガタは体がツルツルしていて掴みにくいです。棲んでいる環境にもよると思いますが、体がツルツルしている方がほかの動物に襲われた時には逃げやすいように思います。

コノハチョウ(学名:Kallima inachus)

2年4組1-2班

Q1.どうして葉っぱみたいな形をしている虫がいるんですか?
A1.葉っぱみたいな虫がいるのではなく、虫が葉っぱに似ていったのだと思います。
コノハチョウもコノハムシもカレハカマキリも最初はそれほど葉っぱに似ていなかったものが生活をしている場所にある植物や枯葉などに少しづつ似たものが生き残り、とても似た昆虫たちが出てきたのではないでしょうか。生き物が環境に合わせているのではなく、砂の色や岩の形に似た昆虫もいますので、多様な環境が生き物たちの色や形を作っているのだと思います。
Q2.なぜ、模様がついているんですか?
A2.自然は砂地や岩石地帯、草原や熱帯雨林、雪の降る高原など多種多様な環境をしています。高原に棲んでいるライチョウという鳥は春から秋にかけては茶色い羽に覆われていますが、雪の降る冬には真っ白い羽に生え変わります。昆虫の模様も生活している場所や時間帯によって変わっているのだと思います。夜に活動をする夜行性の昆虫が黒いのは自然界の光のない世界では色を判別することができないので黒いのだと思います。昼間の明るい色の判別ができる世界ではあらゆる色や模様の昆虫が出てくるのだと思います。

2年4組3-4班
Q1.チョウチョは、なぜ模様がついているんですか?
A1.チョウチョの模様は生活している環境と大きな関係があるように思います。木ノ葉チョウは森の近くで暮らしていますが、草原で暮らしているチョウチョもいろいろな模様はあるものの形が草に似ているものはいないと思います。チョウの模様には種類を見分ける意味もあるといわれています。形が似ていても模様の違いで、同じ種類であることを見分けているそうです。生活する多種多様な環境に合わせるようにたくさんの種類の色や形、模様ができるのではないでしょうか。
Q2.植物に似ている虫は、なぜ植物に似ているんですか?
A2.日本でも普通に見かけるバッタやカマキリなどは緑や茶色など植物の色に似ていますが、コノハムシやエダナナフシのように形まで、そっくりではありません。授業でもお話ししたように全く葉の形の違う植物にコノハムシを摑まらせて外に置くとカラスに食べられてしまうそうです。翅を閉じると枯葉にそっくりなコノハチョウは派手な色をした表面を開いて目立つように枝先などに止まっています。こうした観察からいえるのは昆虫が植物に似ているのではなく、植物に似た昆虫が生き残ったのだと思います。

2年4組5-6班
Q1.チョウチョは、青い点々と緑の点々がなぜついているのですか?
A1.チョウチョの青や緑の点々などの模様は生活している環境や身を守る方法で違ってくるのだと思います。トリバネアゲハのように巨大な翅と黄色や緑、青やオレンジなどの派手な色は「毒をもっている」ということをほかの動物に知らせるための進化したといわれています。コノハチョウは羽を閉じると枯葉にそっくりで「隠れる」ことで身を守るといわれていますが、派手な色の翅の表面を広げて道に突き出ている枝先などに止まっていることが多く、チョウ自身が「枯葉に似ている」ことはわかっていないと感じました。こうした観察からチョウの模様や色などを決めているのは、チョウ自身ではなく生活している自然環境なのだと思いました。
Q2.ヘラクレスオオカブトの体が黄色いのは、なぜですか?
A2.ヘラクレスオオカブトの鞘翅の色はなぜ黄色いのかを正確に説明することはできないと思いますが、授業でもお話ししたように色がついているということは、色がわかる昼間にも活動をしているのではないかということです。夜行性といわれているカブトムシやクワガタに黒い色の種類が多いのは暗闇では見ることのできない色を持つ必要がないからだと思います。色のわかる昼間に活動するのであれば真っ黒な色より、ヘラクレスオオカブトのように黄色に黒い点々模様は木の幹や枝などに止まれば周りにある植物の緑や黄色、樹皮の茶色など多くの色に紛れて目立たないように思います。同じカブトムシでも色などが違っているのは昆虫たちの色や形を決めているのが生活している自然環境だからだと思います。

2年4組7-8班
Q1.チョウチョの翅のいろいろな模様が凄かったです。
  ギラファノコギリクワガタの甲羅が硬かったです。
A1.現在、名前の付けられている生き物の種類数は約175万種といわれていますが、昆虫は95万種くらいいるそうです。昆虫の種類数は学者によって違っていますが数百万種、あるいは数千万種といわれいます。授業で見た生きたクワガタやカブトムシ、標本などはほんの一部ですが、人間の経済活動によってこの数十年の間に百万種もの動物が絶滅してしまう可能性があると国連で世界の科学者たちが警告をしています。
世界での自然環境の破壊のスピードはとても速く、1分間に東京ドーム2個分の森林がなくなっていて、そのうちアマゾンの熱帯雨林は1分間にサッカーコート2面分も消えているそうです。
世界を生徒40人の教室と考えると、その日食べるものがない、明日以降も食べ物を得られるかわからない状態の人が4人もいます。日本では年間に612万トン、世界では総生産量の1/3にもあたる13億トンもの食べられる食料が捨てられています。私たちが使っているペットボトルやビニール袋などのプラスチックゴミが年間800万トンも海に流れ出ていて、プラスチックの破片により毎年100万羽以上の海鳥と10万以上の海洋哺乳類が死んでいます。
皆さんが私の年齢(67歳)になる60年後にヘラクレスオオカブトやギラファノコギリクワガタが見れるのか、大変に心配な地球環境の現実があります。何をすれば良いのか私にもわかりませんが、無駄なことはしない努力がとても大事だと思います。

ギラファノコギリクワガタ(学名:Prosopocoilus giraffa)



2年2組1班

Q1.ギラファノコギリクワガタはどこの国でつかまえられるんですか?
A1.インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、タイ、ラオス、マレー半島、スマトラ島、ジャワ島等の広い範囲に棲息したいます。世界で最も体長が大きなクワガタムシとして有名です。特にインドネシアのフローレス島に棲んでいるギラファは大型になることが知られていて、体長が120㎜近くになるそうです。学名のギラファはラテン語でキリンを意味します。
Q2.ヘラクレスはなんで背中が黄色とか黒があるんですか?
  なんでお尻に毛が生えているんですか?
A2.ヘラクレスオオカブトの黄色の部分は正確には鞘翅といいますが、黄色くて黒い小さな点がついています。なぜこのような色や模様なのかの理由を正確に説明することはできませんが、自然の森などの中は夜は真っ暗闇で色を見分けることはできませんので、色がついているのは昼間に活動をしているからだと思います。黄色に黒い点々模様などは昼間の森の木の幹などに止まっていると周りの色に溶け込んで見つけるのが難しいです。鞘翅に水をかけると黒く変色しますが、これは湿度が上がる夜は黒くなって目立たないためなのかもしれないですが正確なことはわかりません。
お尻に生えている毛の意味も正確には答えられないと思います。日本のカブトムシと比べるとかなり毛が多いように思います。いわれているのは夜に活動をするカブトムシの仲間は複眼が退化していて光を感じる程度であまり見えないそうです。体中に生えている毛で摑まっている木に伝わる振動や急な風の動きを感じ、逃げて身を守っているといわれています。日本でカブトやクワガタを捕まえるときに木を蹴飛ばすと落ちてくるのはこの習性を利用した採集方法といわれています。

2年2組2班
Q1.ギラファノコギリクワガタはどこでとれるんですか?
A1.インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、タイ、ラオス、マレー半島、スマトラ島、ジャワ島等の広い範囲に棲息したいます。世界で最も体長が大きなクワガタムシとして有名です。特にインドネシアのフローレス島に棲んでいるギラファは大型になることが知られていて、体長が120㎜近くになるそうです。学名のギラファはラテン語でキリンを意味します。
Q2.なぜヘラクレスのツノの下に毛が生えているんですか?
A2.ヘラクレスオオカブトのツノの下に生えている毛の意味を正確に答えることはできないと思います。挟んだ相手が滑らないようにということも言われているようですが、長く飼育して感じることは、飛ぶときに体が垂直になってツノを立てているので、ツノに当たる風の流れを安定させて飛びやすくしているように思いました。
本当の理由を知るためには、自然の中でのヘラクレスオオカブトの生活の様子を観察する必要があると思いますが、広い自然の中では小さな存在のヘラクレスオオカブトを完全に観察することは難しいと思いますので、理由はわからないと思います。

2年2組3班
Q1.ギラファは森やまちで捕まえられるか、違ったところでも捕まえられるのかな?
A1.ギラファノコギリクワガタはインド、ネパール、ブータン、ミャンマー、タイ、ラオス、マレー半島、スマトラ島、ジャワ島等の広い範囲に棲息したいますが、少し標高の高い地域にいますので、日本のカブトムシやクワガタのようにまちの近くでは捕ることができないようです。広く分布していますが棲息する場所は限られているようですね。
Q2.ヘラクレスオオカブトは長いツノがかっこいいです?
A2.ヘラクレスオオカブトには6種類ほどの仲間がいますが、グラントシロカブトのように日本カブトムシより小さくてツノも短い種類もいます。ヘラクレスオオカブトが棲んでいるのは熱帯雲霧林といって多くの動物たちが暮らしています。その中で身を守るために大きな体と長くて強いツノが進化したのかもしれないですね。

2年2組4班
Q1.虫は全部捕まえたんですか?
  全部触ったことはあるんですか?
  全部の虫に詳しいんですか?
    全部調べてみたんですか? 
    全部毒があるんですか?
A1.全部は捕まえていませんし、触っていない虫もあります。知っている虫はごくわずかな種類で、調べている虫もごく一部です。毒をもっている虫も一部分です。
昆虫の種類数はまだ知られていない種類もたくさんあるようです。学者によって違いますが、数百万種から数千万種といわれています。現在、種名が付けらている生き物は175万種くらいで、昆虫は95万種といわれていますが、ほとんどがわかっていないそうです。
授業でも話しましたが、人間の活動の影響で100万種もの生き物がこの数十年の間に絶滅してしまうといわれていますので、皆さんが大人になるときにはどのような環境になっているのかとても心配な状況だと思われます。

ニジイロクワガタ(学名:Phalacrognathus muelleri)
「昆虫教室」でこのクワガタを展示すると必ず「なぜニジイロに光っているのですか?」という質問を受けるが本当のことは分からない。
世界一美しいといわれるクワガタの仲間で、ニューギニア南部からオーストラリア北部のクイーンズランド州が有名な産地だが、生態も良く分かっておらず、輸入が解禁になる1999年以前は日本にもほとんど輸入されることもなく、子どもたちが目にしたり手に入れることなど不可能な種類だった。輸入解禁後は繁殖手段が容易なことから、昆虫ショップなどで3-5,000円程度で手に入れられるようになった。

2年3組1班
Q1.ニジイロクワガタは、なぜニジイロなんですか?
A1.構造色といって太陽の光が当たると光るようですが、なぜ「ニジイロをしているのか」ということの理由を説明することは難しいです。考えられることは、自然界の夜は全く光がありませんので昼間の太陽が輝いている時間帯に活発に活動をしているのではないか?
ということです。昼間の気温の高い時間帯に活動をしやすくするために太陽の光を反射するように「ニジイロ」に光る仕組みに変化していったのではないでしょうか。
Q2.カミキリ虫はなぜ、カミキリという名前なのですか?
A2.カミキリ虫は顎が鋭くて「髪切り」。人間の髪も切ってしまうところから、カミキリ虫という名前が付いたそうです。
ファーブルは『昆虫記』の中でこの切れ味の鋭い顎で朽ち木の中から脱出できるかの実験を行いました。朽ち木を縦に二つに割ってカミキリムシの入る空間を真ん中に作ってカミキリムシを閉じ込めてから、割った朽ち木を重ねて針金で縛りました。2週間経ってもカミキリムシは出てこれず、針金をほどいて中を確認するとほんの少し朽ち木を削っただけで中で死んでいたそうです。この実験から人間の髪の毛も切ってしまうカミキリムシの鋭いアゴも朽ち木に自分の体が通るほどの大きな穴はあけられないことが分かりました。カミキリムシが蛹になる時に幼虫の時に潜んでいた朽ち木の中から樹皮すれすれの鳥に見つかってしまうような危険な場所に蛹室を作る本能の理由を知ったと書いています。

2年3組2班
Q1.エダナナフシは何センチになるんですか?
A1.エダナナフシで最も大きなものは2014年の8月に中国で発見され、全長が62.4cmもあり、中国の昆虫博物館に展示されているそうです。それまでは、2008年にマレーシアで発見されていた56.7㎝のものが最大といわれていて、イギリスの自然史博物館に展示されています。皆さんが標本箱の中で観たエダナナフシも30㎝ほどですのでかなり大きいですが、2倍近くの大きさですね。日本のエダナナフシは10㎝程度の大きさです。
Q2.モルフォチョウはなんでキラキラ何ですか?
A2.構造色といって太陽の光が当たると青く光り輝く仕組みになっているそうですが、なぜそのような仕組みになったのかを説明することはできないと思います。
棲息しているのが中米から南米の赤道付近の熱帯雨林で、昼間の最も気温の高くなる時間帯に活発に飛んでいるそうですので、太陽の直射を反射して体温が上がるのを防いでいるといわれていますが、本当のことはわかりません。
人間の工業技術でも真似ができないほど精密な構造だそうです。 

2年3組3班
Q1.どこでこんなに多く捕まえたんですか?
A1.日本産のチョウなどは自分で捕まえて標本にしたものもありますが、ほとんどのものは購入したものです。外国の昆虫を知るためには、その昆虫が棲んでいる国々にいかなければ採集できませんので、「昆虫教室」ように皆さんが興味を持つような昆虫を買い集めました。

2年3組4班
Q1.ヘラクレス大カブトはなぜ、ツノが上向きなんですか?
A1.日本のカブトムシは頭から生えているツノが大きくて長く、胴体から生えているツノは小さくて短いですが、ヘラクレスオオカブトは胴体から生えているツノが体の長さと同じくらいか、それ以上に長いですね。なぜそのような仕組みになったのかを説明することはできませんが、ヘラクレスオオカブトが棲んでいる中米から南米にかけての赤道付近の熱帯雲霧林にはたくさんの動物たちも棲んでいます。こうした危険な環境の中で生きていくたために大きな体と長いツノが必要になり、進化したのかもしれないですが、正確なことは分からないです。